平成26年12月定例会
箕輪町議会会議録1.招集年月日 平成26年12月15日 午前9時00分2.招集場所 箕 輪 町 役 場3.会議を行った場所 箕輪町役場議場4.開会、閉会日時 ┌───┬──────────────────────┬───┬───────┐ │開 会│ 平成26年12月15日 午前 9時00分 │議 長
│ 下原甲子人 │ ├───┼──────────────────────┼───┼───────┤ │散 会│ 平成26年12月15日 午前 4時40分 │議 長
│ 下原甲子人 │ └───┴──────────────────────┴───┴───────┘5.出席並びに欠席議員 出席議員 15人 欠席議員 0人 ┌──┬─────────┬─────┬──┬─────────┬─────
┐ │議席│ │ 出 席 │議席│ │ 出 席 │ │ │ 氏 名 │ 欠
席 │ │ 氏 名 │ 欠
席 │ │番号│ │ の 別
│番号│ │ の 別 │ ├──┼─────────┼─────┼──┼─────────┼─────┤ │ 1 │ 武村
俊身 │ 出 席 │ 9
│ 荻原かほり │ 出 席 │ ├──┼─────────┼─────┼──┼─────────┼─────┤ │ 2 │ 向山 章 │ 出 席 │10│ 松本 五郎 │ 出 席 │ ├──┼─────────┼─────┼──┼─────────┼─────┤ │ 3 │ 釜屋 美春 │ 出 席 │11
│ 岡田建二朗 │ 出 席 │ ├──┼─────────┼─────┼──┼─────────┼─────┤ │ 4 │ 大槻 金吾 │ 出 席 │12│ 平出 政敏 │ 出 席 │ ├──┼─────────┼─────┼──┼─────────┼─────┤ │ 5 │ 唐澤 千洋 │ 出 席 │13│ 木村
英雄 │ 出 席 │ ├──┼─────────┼─────┼──┼─────────┼─────┤ │ 6 │ 浦野 正雄 │ 出 席 │14│ 小島 常男 │ 出 席 │ ├──┼─────────┼─────┼──┼─────────┼─────┤ │ 7 │ 入杉百合子 │ 出 席 │15
│ 下原甲子人 │ 出 席 │ ├──┼─────────┼─────┼──┼─────────┼─────┤ │ 8 │ 藤田
英文 │ 出 席 │ │ │ │ └──┴─────────┴─────┴──┴─────────┴─────┘6.職務のため議場に出席した事務職員の職氏名 ┌────────┬─────────┬────────┬─────────
┐ │事務局長 │ 小嶋 正 │書記 │ 松村 明 │ └────────┴─────────┴────────┴─────────┘7.説明のため出席した者の職氏名 ┌────────┬─────────┬────────┬─────────┐ │町長 │ 白鳥 政徳
│建設水道課長 │ 柴 敏夫 │ ├────────┼─────────┼────────┼─────────┤ │副町長 │ 白鳥
一利 │建設水道課 │ 唐澤 秀明
│ │ │ │公営企業専門課長│ │ ├────────┼─────────┼────────┼─────────
┤ │総務課長 │ 浅野 幸利
│会計管理者 │ 小林 利明 │ ├────────┼─────────┼────────┼─────────┤ │危機管理・
セーフ│ 向山 静雄 │教育長 │ 唐澤 義雄
│ │コミュニティ推進│ │ │ │ │室長 │ │ │ │ ├────────┼─────────┼────────┼─────────
┤ │経営企画課長 │ 中村 克寛
│教育課長 │ 戸田 勝利 │ ├────────┼─────────┼────────┼─────────┤ │図書館・
振興計画│ 唐澤 修身 │生涯
学習課長 │ 日野 和政
│ │担当課長 │ │ │ │ ├────────┼─────────┼────────┼─────────
┤ │税務課長 │ 百瀬喜美子 │教育委員長 │ 白鳥 彰政 │ ├────────┼─────────┼────────┼─────────
┤ │住民環境課長 │ 笠原 毅
│代表監査委員 │ 松本 豊實 │ ├────────┼─────────┼────────┼─────────
┤ │保健福祉課長 │ 安積 真人 │監査委員事務局長│ 松村 明 │ ├────────┼─────────┼────────┼─────────
┤ │子ども未来課長 │ 北條 治美 │ │ │ ├────────┼─────────┼────────┼─────────┤ │療育・
施設整備 │ 伊藤 敦子
│ │ │ │担当課長 │ │ │ │ ├────────┼─────────┼────────┼─────────
┤ │産業振興課長 │ 唐澤 紀朗 │ │ │ └────────┴─────────┴────────┴─────────┘8. 会議事件及び議事日程 平成26年12月
箕輪町議会定例会 議 事 日 程 (第2号) 平成26年12月15日 午前9時 開議 日程第1 一 般 質 問 議事のてんまつ
◎小嶋事務局長 開会前のあいさつを取り交わしたいと存じます。ご起立をお願いいたします。〔一同起立〕おはようございます。〔一同「おはようございます。」〕ご着席をお願いいたします。〔一同着席〕 午前9時 開会
○下原議長 改めまして皆さんおはようございます。月日の流れは早いもので、あと今年も約半月を残すのみとなりました。大変寒い日が続きまして、日本海側中心に大雪に合われているという情報もお聞きしておりますが、昨日に衆議院選挙も終わりまして、一刻も早く日本の政治の安定を期待するものでございます。また、本日、あすは白鳥新町長が誕生し、初めての一般質問でございますので各議員の皆様方並びに理事者の皆さん方につきましては、初めての一般質問というふうにとらえていただきまして、活発で充実した一般質問の会にしていただいきたい、そういう思いでいっぱいでございます。どうぞそれぞれの皆さん気合いを入れて、なお一層気合いを入れていただいて、いい議会であり、いい一般質問であることを期待してただいまから会議に入りたいと思います。 ただいまの出席議員は、15人であります。 本日の会議を開きます。 本日の議事日程はお手元に配付したとおりでございます。 本日の議事は一般質問であります。質問の順序は、お手元の
一般質問通告書のとおりといたします。この順序により発言を認めたいと思います。なお、本定例会の一般質問は、一問一答方式により取り行いたいと思います。質問者は質問席でお願いをいたします。答弁者は初回の答弁のみ演台で行っていただきまして、以後は自席でお願いを申し上げます。質問時間は答弁を含め1人55分とし、55分を過ぎてからは質問の答弁のみといたしたいと思います。質問回数につきましては、時間内であれば無制限といたします。持ち時間終了5分前になりましたら、議場にアラーム音を鳴らし、お知らせをいたします。質問並びに答弁は、通告内容に沿ってなるべく重複しないよう、具体的かつ簡明にしていただくよう特にお願いを申し上げます。 それでは、これから一般質問を行います。まず、質問者の指名をいたします。5番 唐澤千洋議員5番 唐澤議員どうぞ。
◆5番(唐澤議員) 初めに、このたびの町長選挙で長年の行政経験が期待され、見事当選をされました白鳥町長に心からお祝いを申し上げます。町民の付託に対し、全身全霊を傾けるとの就任に当たっての決意に2万6,000町民は、大きな期待をいたしております。健康に十分留意をされ、お努めいただきたいと思います。さて、町長はこの選挙に当たり『人も元気に、町も元気に、産業も元気に、そしてみんな元気に』をスローガンに7つの約束をマニフェストの柱に、さらに30項目に及ぶ基本政策をもって当選されたわけであります。折しも、箕輪町は年明けの1月1日は箕輪町誕生60周年の記念すべき節目を迎える7人目の町長であります。26年度末で、計画切れとなる振興計画について箕輪町第5次振興計画を早急に策定しなくてはならないときでもあります。今
議会トップバッターとしての質問であり、光栄とともに緊張をいたしておりますが、通告に従って順次質問をさせていただきます。初めに、今も申し上げましたマニフェストの中の少子高齢化、人口減少社会への挑戦について伺います。箕輪町は誕生した昭和30年は、世帯数3,573世帯人口1万8,202人でありました。その後さまざまな施策により、増加の一途をたどるものの、平成17年の2万6,000半ばをピークに減少が始まり、この12月1日現在世帯数9,229世帯人口2万5,212人となり、今後も減少の傾向にあることが推量されるわけであります。合併当時、1世帯当たりの人口は5.09人から現在では2.73人となり、老老世帯の増加、核家族化、さらにはひとり世帯の個化世帯がさらに増加するものと思われます。このことは、当町だけの問題でなく、高学歴化、人口の都市集中化、経済社会構造の変化、意識の変化、少子化など人口問題は大きな課題を抱えているわけであります。そのことは、私も十分理解をしているつもりであります。地方では一層の人口減が続くことにより消費が縮小し、経済規模も縮小する。若者の減少は、地域の中小企業の潜在能力を引き出す力も難しくなり、
地域コミュニティの崩壊、限界集落という悪循環が生じてくるわけであります。箕輪町は県下一大きな町と言いつつも小学校就学前の児童数を調べてみますと区によっては各学年0人、または1人という区もあり、地域の子どもたちの伝統的活動や保育園、学校そのものの危機的状況に至る可能性が懸念されるわけであります。マニフェストでは、みのわ未来委員会を組織するとありますが、その委員会に期待するものは何か町長のお考えをお聞きするものであります。
○下原議長 答弁を求めます。町長
◎白鳥町長 皆さん、おはようございます。〔一同「おはようございます。」〕本日から一般質問が始まります。皆さん議員諸氏のご支援をいただきながら回答をまた事業実証をさせていただきますので、どうぞよろしくお願いします最初にみのわ未来委員会の役割、内容等についてお尋ねをいただきました。私は今回の町長選挙に当たりまして、箕輪町の現状を踏まえ、7つの約束、基本政策30を町政運営に当たる私の方考え方として明らかにしてまいりました。総合行政として進めていかなければなりませんけれども、その中でも少子高齢化そうした社会の中にありまして国におきまして人口将来推計を出し、また箕輪町でありましても将来を考えた場合にさまざまな重要な事業や施策もありますけれども、まず手を付けなければならない、そういったものとして人口減少への対応を申し上げたところでございます。これにつきましては、大変厚い、高い壁があるということも承知をしておりまして、あえて挑戦という言葉を使わさせていただきました。 お尋ねでございますが、みのわ未来委員会につきましては、町民の皆様や有識者を委員とする委員会を設置をしていくものでございます。委員会の中におきましては、若者の定住の問題でありますとか結婚に対する支援、また出産と子育て仕事と家庭の両立、また移住や交流の活発化など少子高齢化、また人口減少社会に資する幅広い取り組みにつきまして、強い危機感を持ちまして町民目線で議論をしていただき提案をいただく、そうしたことを考えている委員会でございます。以上でございます。
○下原議長 唐澤議員
◆5番(唐澤議員) 今、ご答弁いただいた内容の中で今後それぞれ検討を加えていただいていくということでございます。 次に人口減少、今ご答弁も1部ございましたけれども、人口減少を鈍化させるためさまざまな施策を展開したいとしておるわけでございますが、マニフェストの中で、若者の定住、出産と子育て、仕事と家庭の両立、移住、交流の活発化というふうに唄われているわけであります。幅広く対策を講じたいとしておるわけでございますが、人口定住策は企業誘致も1つでありましょう。若者が求めるソフト産業の意識した県立工科大学の創設などを起爆剤として、県の
技術形成センター、信州大学などの期待も必要と考えます。また、町内企業育成のための伊那谷の特性を活かしたソフト産業の研究機関の創設も大事ではないかと考えるわけであります。子育て支援など高い福祉政策を継続させることや、平成12年度に策定した
公営住宅再生マスタープランに示された町営住宅の改築、改修の推進。人口減少地域への小規模な分譲団地造成などが総合的に整わなくては穏やかな人口減少を食いとめることができないというふうに思うわけであります。先ほど町長申し上げましたように、福祉産業、振興両面からの対策実現のため有識者、町民の代表等による箕輪町
少子化総合対策を策定し、その対策に沿って事業を進めていきたいというお話でございますが、その箕輪町
少子化総合対策に対する中身的なものが現在ございましたらお聞かせをいただきたいと思います。
○下原議長 答弁を求めます。町長
◎白鳥町長 今お尋ねの件でございますが、企業振興、産業振興低迷も非常に重要な要素だというふうに思っておりますが、人口減少に対する具体策につきましては、先ほど申し上げましたみのわ未来委員会におきまして具体的な取り組み、また政策を提案をいただくということに考えておりますけれどもなんと言っても全ての政策を総動員をする、これが大事でございます。県や町といった行政だけではなく、企業や団体、NPOなどそれぞれの主体が取り組んでいただくと、そういうことを考えております。お尋ねの福祉でありますとか、産業振興という面でありますけれども、産業振興の面では、お尋ねの企業誘致によります雇用の拡大でありますとか、既存の企業に対する支援ということは当然やらなければいけないというふうに思っておりますが、何と言いましても新規の学卒者が町内でありますとか、郡内に残っていただく、就職をしていただくということを合わせまして、就労の促進、これは町内や県外からの新規就労をいかに増やしていくか、こういった面を資金面の支援を中心にやってまいりたいと考えております。また、福祉という面、医療等さまざまな課題がありますけれども、やはり安心をして出産をし子育てをしていただく、そういったところに力点を置きたいというふうに思っております。例えば不妊治療の面でありますとか、産後ケアの充実でありますとか、経済的な支援策としてはやはり保育料でありますとか学童、学校では学童保育、こういった点に経済的な支援策を検討してまいりたいと考えております。以上でございます。
○下原議長 唐澤議員
◆5番(唐澤議員) 一部具体的な提案もいただいたわけですけれども、政策を組むのはこれからだと思いますので聞き留めてまいりたいと思います。 次に区、集落の元気回復、再興ビジョンを策定し具体的取り組みを行う、
集落パワーアップモデル事業についてお伺いをいたしたいと思います。町を形づくるものは、その基礎は15からなる区であります。世帯数2,600を有する松島区を始め、200世帯以下の下古田、八乙女、中原、富田、中曽根、南小河内などで構成されており、商工業地域を除けば、木曽山脈登録の集落と伊那丘陵の裾野に点在する集落のウエイトが大きい町であります。これら集落は、江戸の時代からの村の共有財産である山林の入会権、あるいは田用水、飲料水などの水利権などを守り、うずな神を守ってきた区であります。しかし、戦後70年で村の自治は大きく変わりました。これら小規模集落、いわゆる区の財政は乏しく、区内の道路水路、橋梁など生活施設の改修もままならない歴史をもってきたわけであります。また、昭和40年代水源開発を初め、機械化農業を進めるため耕地整理事業が行われ、その返済が終わったところであります。そんな今その水路は、農業用施設の老朽化に代表されるように、非常に厳しい状況にあります。米づくりの減反政策も制度疲労しておりますし、農地の荒廃は著しく進んでおるわけであります。農業後継者も乏しく、畜産、果樹農家も減少する中で荒廃した農地の枯れ草のみがさみしく北風にさらされているという現状であります。そこで、町長の
集落パワーアップモデル事業の具体的なお考えがございましたら、お伺いをいたしたいと思います。
○下原議長 町長
◎白鳥町長 基本政策の3条の中でお示しをいたしました
集落パワーアップモデル事業についてお尋ねをいただきました。箕輪町ではそういった区はあまりないというふうに感じておりますけれども例えばご指摘のように、高齢者が高齢になったとか、後継者がいないとか、農地が荒れたとか、そういったことで元気がない地域集落が全国に、また県内にも幾つかございます。そういったことで人口減少が進む中にありまして、区、常会、集落はやはり、私たちの生活の原点であります。まさにそこの絆が壊れようという状況にあろうかというふうに思っております。そのために、区や集落を事業主体といたしました。そして市町村と町と住民が一体となりまして、再び活力を取り戻す、そういった取り組みを提案をするものでございます。具体的には、地域のよさでありますとか、魅力でありますとか、地域資源でありますとか、そういったものを調査をし、例えば集落のアンケート行うとか、先進地を調査をするとかそういったことに対しまして補助をしようというものでございます。地域が継続するためのビジョン作りをしていただきたいというふうに考えているところでございます。また、ビジョンをする、実現するためにやはり一定の手段を考えていただいて、またそれを実行するということが必要であります。これにつきましてはこの事業だけではなくて、現在の町の施策、また県等で行っております
元気づくり支援事業、そんなものを活用しながら事業実証を諮ってまいりたいというふうに考えております。その上で効果を検証し、有効なものについては他の地域へも情報交換をし、また発信をしていくとそういったもの事業を想定をし、提案をさせていただきたいというに考えております。以上でございます。
○下原議長 唐澤議員
◆5番(唐澤議員) 人口問題に係わる幾つかの質問をさせていただいたわけでありますが、私は、人口問題の人口増に係わることについては、大都市のことというふうに認識をしております。激減を避けるための、今ご答弁ございましたように賢く縮むこういうことが1つの方策ではないかいうふうに思います。以上で人口関係についての質問を終わらせていただきます。次に魅力ある商店街の創造に向ける店舗の
リフォーム支援とにぎわいを取り戻す施策についてお伺いいたします。中心市街地を初め、町内の商店街は、車社会の進展により移動距離の広域化に加え、郊外型の大規模店舗の出店などから既存商店街の顧客離れや各商店の後継者不足などにより、衰退傾向にあります。その再生が急務であるいうことから、
中心市街地活性化基本構想策定調査報告書をまとめた経過がございます。この冊子であるわけでありますが、しかし現実は非常に厳しいものがあり、松島仲町を南に続く通り町、本町などへの商店街形成への改善意欲は今日では大きく後退している状況にあると思料されます。都市計画事業としての計画も陳腐化し、国土改良も具体的には見えていないのが現状であります。その
リフォーム支援等に対する施策について歓迎をするものでございますが、そのお考えをお聞きするものであります。
○下原議長 町長
◎白鳥町長 商店街の創造、これ大変重要なことだというふうに思っております。大型店の郊外進出などによりまして、いわゆる中心商店街の活力低下が見られるのは、ご指摘のとおりでございます。
地域コミュニティの中心である商店街の再生、また元気を出してもらうためには、商店街の実情を把握をしながら賑わいを取り戻す施策について検討する必要があるというふうに思います。私例えば空き家の問題と、現在頑張っている商店をどう支援をするかという、これどちらを選択すると言えばどちらかといえば今元気で頑張っている、何とか頑張って踏ん張っているそういった商店への支援、そこをまずは第1にすべきであるというふうに考えております。そうしたことから新たな魅力づくりやビジネスモデルを作っていただきたい、そんな意味から既存商店などで振興につながる店舗場のですね、リフォーム制度というものも必要かなというふうに思っております。商店や商店街がさらに元気になるという意味での施策の一つとして検討してまいりたいと考えております。
○下原議長 唐澤議員
◆5番(唐澤議員) 空き家対策も大事かと思いますけれども、即効性の薬として必要なものは今お考えのとおりではないかというふうに考えるわけであります。
リフォーム支援構想について早急にお取り組みいただくことを期待し、次の質問に移らせています。 次に第5次の箕輪町振興計画の策定についてお伺いをいたします。地方自治法の定めるところにより、計画行政が定めておられることはご承知のとおりであります。
町づくりシンポジウムなどを開催するなどして町の向こう10カ年の計画については住民参加は当然と考えますが、外からの観察も大事ではないかと考えます。伊那谷もリニアなど
国家的プロジェクトもあることから、東京圏、中京圏から見た箕輪町、あるいは地方行政や地域づくりの専門家などの外部有識者を取り入れ、将来のありようを分析することも必要ではないかと考えるわけであります。そうしたことについての町長のお考えを質すものであります。
○下原議長 浦野議員
◆6番(浦野議員) ある新聞に柔道の授業中のケガで公的医療費が給付された件数が必修化前に比べて3割以上減ったと載っていました。箕輪中の場合ケガの状況はどうであるかお聞きします。
○下原議長 教育長
◎唐澤教育長 必修化前も選択教科ではやっておりました。ケガですけれども箕中の場合はいわゆる必修化前も必修をした後も大きなケガは起こっておりません。今年度も授業中にケガが起きているということは報告受けておりません。以上です。
○下原議長 浦野議員
◆6番(浦野議員) ただ今ケガはほとんどないということでの答弁なんですが、授業内容からして当然かなというふうに思います。次に2年生は柔道を始めてから2年目迎えるわけですが、今後冬から3学期から始まるわけですね。どの程度まで柔道を教える予定かお聞きいたします。
○下原議長 教育長
◎唐澤教育長 先ほど1の質問の中でお答えをしたので、基本的にはその状態を生徒の状態に合わせて行うのが基本だと思っています。議員さんが2年の学習が1年経って2年なのでという思いがあって今お話になったと思うんですけども、子供たちが授業をしたりすると生活帳にいろんなこと書きます。当然武道ですのでいろんなこと書いてきます。2年生が生活帳にこんなことを書いていますので、2年の学習内容につながるのかなということでちょっと話をしたいなと思っていますが、「体育で授業をやりました。今日は投げ技をやりました。難しいけどしっかり膝を曲げて重心を落として持ち上げれば、投げ技は女子でもできました。」女子の事なんだねこれね。「投げられる方も受け身をしっかり取れるようにしたいです。」2人でやるので投げたり投げられたりということだと思いますが、先ほど話をしたようにその横受け身で受けられるそういったところまでは、いわゆる武道の持っている技を出して楽しむとか、そういった醍醐味とかそういったものの一端をきっとこの子どもは感じることができたのではないかな。だからそれがすごい技とかいわゆる華々しい技ではなくても、中学の武道ですのでその一端を子どもたちは学ぶことができているのではないかな、そんなことを思っています。以上です。
○下原議長 浦野議員
◆6番(浦野議員) ただ今子どもたちの意見ですねお聞きしましたが、やはり楽しいのではないかなと投げ技は。私も柔道を少しかじったことがありますが、相手を投げてこそ柔道のおもしろさやあるいは楽しさ、これが伝わってきます。はっきり言って寝技は楽しくありません。また投げ技をその限られた投げ技しか教えなければ導入の目的だけである。最後に試合を手はありますが、試合をすることはできないと思います。私の経験からしますれば、受け身さえしっかりしていれば、大分長い時間受け身を習っているようですが、ケガの心配はないと思います。ぜひもう少し投げ技も進んだ支えつり込み足、さっきその話がありましたが、対応としてやるとかいろいろ内股だとかあまりそんなに恐れることは決してありません。もう少し楽しい柔道をぜひ教えるようにしていただきたいと思います。日本の国技である柔道は今や世界199カ国行われ、360万人を越える競技人口があるというふうに聞いています。これは1位のバスケットボール、2位のサッカー、これについで3番目だそうです。これが野球みたいに途中でオリンピックからなくなってしまうということのない昭和39年の東京オリンピック以来ずっと続けられてるわけですが、この人口の多さが原因です。ところが本家である日本人は競技人口が減るばかりで現在20万人だと言われています。これは1番であるブラジルが1番多いんですがフランスはすごく盛んです。フランスの場合日本の3倍あります。フランスの人口は日本の半分ですから、言ってみると一人当たりにしますと6倍ぐらいの競技人口があるという話です。また世界の中から見ると日本人はみんな柔道の心得があると、これは間違いですが思っているような節もあります。国際化がこれから進む中、礼儀の正しさあるいは芯の強い日本人をつくるためにも中学時代に私は柔道をやっていたと、習ったと胸を張って言えるようにまでしていただきたいと思います。 次に移ります。最後にハッピーサポート事業の進捗状況についてお尋ねいたします。この事業につきましては今年の3月にも私は質問しました。しかし当時はほとんど成果があがっていませんでした。しかしその後9カ月を経過したこと及び町長の施策の中でも少子高齢化、人口減少社会へ挑戦しますということがありますので再度質問させていただきます。箕輪町では少子化対策の一環として3年前からハッピーサポート事業を始めましたが、同事業の成果として結婚成立した件数、あるいは結婚に向けて進行中のカップル数はどのくらいあるかお聞きいたします。
○下原議長 答弁を求めます。教育委員長
◎白鳥教育委員長 ハッピーサポート事業の進捗状況についてですけれども、教育長の方から答弁いたします。
○下原議長 教育長
◎唐澤教育長 前回結婚の件数ゼロでした。その後1件成立をいたしまして結婚が成立しております。また現在交際中のカップル数は4件でございます。3年目になってようやくこういった成果が出てきました。1年目2年目は本当に色々なことをやりましたけども難しかったです。やはりこういった事業は時間がかかるとか非常に難しいしデリケート部分がございますので時間がかかったのか、でも3年目にしてようやくこういった形で少しですけども成果があらわれているのが現状でございます。以上です。
○下原議長 浦野議員
◆6番(浦野議員) ただいま成果をお聞きしまして若干ですが1件成立、4件交際中という成果があらわれてきて大変よかったなと思っております。色々な事業を進めてきた結果であると思いますが、今までどのような男女の出会いというような場をつくってきたのか、わかりましたらお伺いします。
○下原議長 教育長
◎唐澤教育長 1年目、2年目私の見ている範囲では色々な会を開いて出会いの場をつくると。言い方は色々ですけどもいろんな会でいろんな料理を作ったりいろんなことをしながら出会う場をつくる、そういう方向で2年をやってきました。どうも食べるだけではだめだなというのが実感で、やはり色々なことを考えていかないといけないなと。今年度少子化対策用のDVDを作成いたしました。DVDは図書館でも貸出しを今しておりますし、多くの人に見ていただくように公民館での貸し出しも計画をしております。また今年10月からの県のマッチングシステムと言っていわゆる出会いの場をつくる、そういった県の関係とのつながりも今年は進めてきましたし、そんな形で色々な手を使いながら、単なる出会いの場を食事をしたり運動をしたりというだけでなくて、やっていくことが大事かなということは思っております。費用的に3年前ととても変わったかというとそんなに変わっているわけではないんですけども、もう一つは今年はタブレット使って自由に今いったマッチングシステムもそうですけれど、タブレットで自分が探せる、そういったこともしている。いろんなことで少しずつ少しずつ成果が出ているのではないかなということを思っております。以上です。
○下原議長 浦野議員
◆6番(浦野議員) 料理教室というか大変な努力をされてきたようですが、今最近DVDを作ったというお話がありましたが、それ以降といっても短期間でありますがDVDを借りに来たとかあるいは紹介があったというような反響は出ていましたらお聞きします。
○下原議長 教育長
◎唐澤教育長 生涯学習課長が答えますのでお願いします。
○下原議長 生涯学習課長
◎日野生涯学習課長 今のご質問でございますが、窓口の方に何件か問い合わせが来ておりまして、そういった方々には公民館等を通じて貸し出しをしたいと存じております。それらと図書館の方にも置いてありますので、そちらの方でも借りていただければと思っております。
○下原議長 浦野議員
◆6番(浦野議員) いくつかの照会があったということで私も安心しております。今後ですね先ほどちょっと説明がございましたが、今年あるいは来年に向けてどんな事業を計画しているかをお尋ねいたします。
○下原議長 教育長
◎唐澤教育長 一つは今出ましたDVDを活用した出前講座、それからいわゆる登録をする方が限られておりますので、それを増やすという意味で新規にチラシを配って地域や企業に情報提供していただく。それから講演会を2回、交流イベントを3回ぐらい今のところは計画をしております。またDVDやそういったチラシ等の配布によって人数等増えている状況の中でまた新しいことができれば考えていければなと思ってます。以上です。
○下原議長 浦野議員
◆6番(浦野議員) ただいまDVDを初め色々な事業を計画しておられるということですが、私は3月議会の際、一つの方法としてナインティナインの見合い大作戦に応募してみたらというような提案をしましたが、残念ながら採用されませんでした。最近見ると、この番組は終わってしまったかなということで大変私もファンでしたので残念に思っております。箕輪町では町内の、当然ですが町内居住者を中心に周辺市町村も含めた希望者を集めてお見合い等を開催しているようですが、先ほど申したお見合い大作戦では開催地へ全国各地から若い娘さんが集まっていました。全国的にというわけには当然いきませんが、対象範囲をもっと広めるとかですね上伊那あるいは南信というように広げ希望者が飛びつくような企画を立てていただき、事業が身を結ぶことを心から期待いたしまして私の質問は終わらせていただきます。
○下原議長 これで6番 浦野正雄議員の質問は終わりました。次の質問者を指名をいたします。10番 松本五郎議員
◆10番(松本議員) それでは通告書をどおり質問をしたいと思います。町長は町長選で基本政策集30のパンフレットを全戸に届けました。その中に少子高齢化、人口減少社会への「挑戦します」の公約のところで、有識者や町民代表等によるみのわ未来委員会を設置するとうたってますが、前段でも触れていましたので私は同じ項目の中で医療費無料化子育て経費の負担軽減策について町長にお尋ねをしたいと思います。
○下原議長 答弁を求めます。町長
◎白鳥町長 人口減少対策の中でいろんな議論もあるし必要な施策もあるわけですけれども、お尋ねの医療費についてどんな方向で考えるかということについてお答え申し上げたいと思います。少子高齢化や人口減少社会の中でとりわけ子育て支援、この部分ではやはり様々な施策が考えられますけれども、保護者の皆さんの負担感をいかに少なくしていくかという部分ではやはり保育料の問題と医療費の問題が大きな2大テーマでございます。そのうち、医療費につきましては、箕輪町におきましては平成25年から乳幼児等医療費の給付対象につきまして中学校卒業までを18歳到達の3月31日までということで、いわば高校3年生までまたは障がい者につきましては障がい程度もB1までであったものをB2までということで、対象範囲の拡大をしたところでございます。したがいまして他の町村に比較しても、かなり高いレベルで子育て政策としての医療費の無料化が進んでいるというふうに考えております。様々な課題はありますが、この施策を今後とも続けてまいりたいというふうに考えております。 もう1点この問題につきまして、現在県におきまして子育て支援の戦略を検討しております。その中におきましても、医療費と保育料についての負担軽減をいかに図るかという議論がなされております。県は今まで入院につきましては小学校3年生まで、通院については小学校の入学前までという形になっておりましたけれども、これを拡大する方向で検討しているというふうにお聞きをしております。知事名で市町村長に対しましてこういった施策を県として考えておりますので、県と市町村が足並みを揃えて取り組むということを県から依頼がまいっております。したがいまして本箕輪町におきましてはそれを上回る政策をうっているわけでありますが、現在町が単独で支出をしている部分につきましても、県の補助が可能となる施策になってまいります。したがいまして、これらのいわば浮く財源についてどういった形で子育て支援に回していくか、医療費の部分で何らかの形ができるかということもありますけれども、検討させていきたいと考えております。以上でございます。
○下原議長 松本議員
◆10番(松本議員) 今ご説明ありましたが現在では18歳まで無料ということご説明ありました。ですが、窓口無料化ではありません。一旦医療機関と薬局で請求金額を支払い、2カ月から3カ月後に1レセプト500円の受給者負担金が差引かれた額が口座振込される自動給付方式になっています。箕輪町は25年まで中学卒業前の医療費が無料で、受給者負担金が300円でした。県では500円ですので箕輪町で200円の負担をしていましたが、26年度から18歳まで拡大されたときに200円の補助金制度がなくなりました。自己負担が500円になりました。消費税も8%になりまだ増税の動きがある中、介護保険などの福祉切り捨て、住民の暮らしも圧迫されてきています。そのような中で長野県では子ども障がい者等の医療費の窓口無料化が実施されていません。小さなお子さん、育ち盛りのいる家庭では経済的な理由で受診を控えるような状況もあります。今現在は一旦医療機関で医療費を支払う償還払いで、窓口無料化ではありません。受給者負担金がかからないように軽減できないものでしょうか。町長に見解をお伺いいたします。
○下原議長 町長
◎白鳥町長 医療費の無料化、窓口無料化についてのお尋ねでございます。2点ございますが、1点は受給者の負担額につきましては1レセプト当たり500円をご負担いただいているということについては経過も含めてご指摘をいただいたとおりでございますが、年々増え続けております医療費、医療給付費を考慮いたしますと、当面負担額については現状の金額で実施することが適切であるというふうに考えております。なお、もう1点の窓口無料化の問題でございます。これにつきましては私も選挙期間を通じて保護者の皆さん、子育て中の皆さんからお話を伺った際に、他県で行われているということは事実でございまして、他県からこちらへ移ってきた皆さんの中に病院へ行くと医療費を支払わなければいけない、こういったことに違和感を感じるというようなご指摘をいただいたケースが何件かございました。私もそのことについてはいわゆる心痛む部分もないわけではないんですが、福祉医療費の助成制度の中で窓口無料化にいわゆる現物給付方式と言われるわけですが、そういったものつきましては県の基本的な考え方の中で整理をすべきものだというふうに思います。国からの補助金が県としては国からの補助金がどうなるかという問題もございますし、県財政への影響そのものの問題もあると思いますし、医療費全体が高騰する中でどのくらいの負担を保護者の皆さんにお願いをしていくかという課題があろうかというふうに思います。県下の中におきまして、医療費無料化を実施している町村もわずかでありますがあるというようなこともお聞きをしておりますが、この課題については個別市町村で制度スキームをつくるという問題ではなく、やはり県においてどういった形で制度設計をするかということだというふうに考えておりまして、県におきましてはその辺の検討をしていただきたいというに思いますし、こういった議論があったことについては、私もそういった県との捜査の中でお話をさせていただきたいというふうに考えております。
○下原議長 松本議員
◆10番(松本議員) 私も何回かこういう運動をやってきまして、今の町長さん応えるようなことを経験をしてきました。今年の6月議会で新婦人の会から呈示された子ども障がい者等の医療費窓口無料化を求める請願が福祉文教委員会で採択され、県へ意見書が提出されました。各市町村独自で窓口無料化を進めるには先ほど町長さんが言われておりましたように無理があるため、県へ実施をお願いするものです。今年の夏、知事選が行われ再選を果たした阿部知事は本来、国がやるべき仕事というばかりで住民の声を聞きません。その本来の国がやらなければならない中で全国47都道府県ある中37都府県で窓口無料化が行われています。行われていない県が10県ありますが、その一つに長野県が入っております。お隣の群馬県では子どもの医療費窓口無料化が平成21年10月から入院、通院と中学卒業までを対象に所得制限なし、自己負担なしの完全窓口無料化が実施されております。その中で群馬県福祉援護課が平成24年7月に高崎市内の保育園、小学校、中学校の子どもの保護者3,000人を対象に行ったアンケート調査によれば、この制度はどのような点で生活に役立っていますかというような問いに対し、95.7%が経済的負担の軽減で、89.4%が早期治療による子供の健全な成長促進と答えています。子どもの病気は急を要するものが多くお金の問題を気にしないで医者にかかれるため、早期治療のおかげで仕事を休まずに助かっているという働く親からの回答もありました。それだけ必要性が持たれていますが、残念ながら長野県は窓口無料化が実施されておりませんので、受給者負担金がかかります。でも個人に負担がかからないように補助している町村が25あります。そのうち24の町村ではすいません省きましたが、県では受給者負担金が市町村で25あります。そのうちに24の町村では200円負担をして300円の自己負担にしております。諏訪郡の原村では500円、村で全額を負担をして自己負担がありません。町長の所見を伺いたいと思います。
○下原議長 町長
◎白鳥町長 医療費無料化につきましては様々な議論があることは私も承知をしております。県の方で一定の議論がなされて知事の考え方を今ご教示いただきましたけれども、私はやはり医療というような社会保障制度にいったと差といいますかね、取り扱いに差があるということ自身にはやはり課題があるという認識は同様でございます。しかしやはりこれは財政があってのものでございまして、確かにご指摘の医療とはそんなものはないというご指摘もわからないわけではありませんけれども、全県レベルで見た場合に必要経費というのは膨大な額になっておりまして、それらを考えますと県の今後の検討を期待をするというふうに思っております。なお、市町村間におきまして、それぞれの所得制限の問題でありますとか例えば受給者負担額の問題、1レセプトいくらという問題についても差があること自身がよろしいとは思っておりませんので、これにつきましては町としての考え方を整理をしなければなりませんが、やはり町単独分での負担額が相当大きくなっているのも事実でありますので、それらを踏まえて研究をさせていただきたいと考えております。
○下原議長 松本議員
◆10番(松本議員) なかなか予算の関係で大変だと思うことは非常に私もよくわかります。ぜひ中学の無料化のときには200円箕輪町で見ていましたので、そのこともぜひ力をつけていただきたいとそんなことをお願いをいたしまして次の質問に移りたいと思います。 新図書館についてを質問いたします。今回の町長選挙では新図書館建設が争点となり、新聞でも「箕輪の将来像は」の見出しの中で報道され注目されています。私も一般質問で新図書館建設について質問するのは3回目になりますので重複する点が幾つかあると思いますが、今回は新町長になりましたので住民の声も届け、有識者の声も考慮に入れることで建設予定地、予算など住民が納得する図書館を建設することを質問したいと思います。7月に新図書館に関するアンケート調査が15歳以上を無作為に1,500人選んで解答用紙を発送。建設や新図書館の必要性を調査いたしました。賛成が65.7%、過半数以上を占め、多くの関心と願望がある結果を前提に方向付けし、進めていきたいと述べています。でもアンケート用紙には新図書館建設基本構想が記されており、その中で基本構想は知識と文化の伝統となる図書館、郷土の歴史や芸術文化を理解できる機能を持つ図書館、ひと味違う箕輪の子どもの育成にふさわしい図書館、町のシンボルになる図書館が支持されていますが、具体的にはJA上伊那箕輪町支所を中心とする用地と商工会の事務所、カフェレストランなども併設と建設費が挙げられております。そのことに対して誘導質問のアンケートであるため、本来の住民の意見が反映されない部分があるような気がいたします。町長は新図書館建設基本構想についてどのようにお考えですか、所見を伺いたいと思います。
○下原議長 町長
◎白鳥町長 新図書館建設の基本構想についてでございます。アンケートによります新図書館の建設構想の案につきましては、今お尋ねの中でお示しをいただきましたけども大きく3項目で構成をされております。基本的な考え方コンセプトであります。もう1点は建設用地になります候補地でございます。もう1点は想定事業費でございまして、基本的な考え方では基本像でありますとか目的でありますとか建設規模が示されておりまして、町民の皆さんが図書館建設に対する意向をお聞きするという面では妥当な内容だというふうに思っております。しかしこの構想を決定をするプロセス、それについての私は理解がなかなか進まないという意味での検証させていただきたいということでございます。
○下原議長 松本議員
◆10番(松本議員) 飯田市にワークショップをやってある地域でいろんな意見を出して専門職やあるいは有識者というような方が集まりまして、今後の30年、50年の先を見越した図書館像を描き研究する場は必要ではないかというようなことがされております。そのようなことにもちょっとお願いしたいんですか。
○下原議長 町長
◎白鳥町長 図書館の建設に当たってどういった具体的に内容をどうやって決めていくかという議論の中で、今お示しをしたワークショップ形式のものは有用な方法の一つであるというふうに今思っております。しかし今回の決定プロセスをこれから結集してみないとわかりませんが、それを省略したとかそういうことではなくて一定の案を示して基本的な部分はこういったことでさせていただくけれども、今後の具体的な図書館造りについては、当然町民の皆さんまたは第三者の意見等をお聞きしながら実施をしていくということになっておりますので、そのことのみを持ってしてプロセス的に誤りがあるというふうには考えておりません。あくまで私は今回の図書館造りの中でいろんな要素を取り込んでいく、例えば障がい者が使いやすいとか乳幼児が使いやすいとか保護者の皆さんがそこでコミュニケーションがとれるような施設になるとか、いろんな施設的な付加を入れていければというふうに思います。要は人が集まりやすい施設それが中心市街地の活性化にもつながるということでありますが、そういった付加を入れるような仕組みをどういう検討、過程その中で造るかということが問題なのでありまして、それが今までなされていないから全てだめというつもりはないのでありますが、ややその点について私は疑義を感じている部分は正直言ってございますので、いまご提案のような件については今後でも構わないと思いますがぜひぜひ取り入れて皆さんの意見が図書館造りに反映するような形を考えてまいりたいと思っております。以上でございます。
○下原議長 松本議員
◆10番(松本議員) 構想がよくわかりました。アンケートの中で反対を選んだ最大の理由のところでは、候補地に反対が30人におりました。アンケート用紙がきた人に聞いてみましたところ、その理由は基本構想の中に、場所の候補地を具体的に上伊那農業共同組合箕輪町支所と明記してあるために賛成を選んだ場合、基本構想に明記してある全部を賛成してしまう結果になってしまうので、反対を選んで候補地に反対をしたそうです。そのように十分に話がされないまま進んでしまって住民各位、各層の意見を集約されなかったことではないでしょうか。町長に意見を伺います。
○下原議長 町長
◎白鳥町長 候補地の選定に当たりましてどういった形でアンケートになった場所に絞り込んでいったかというプロセスは正直言ってわかりませんので、それを検証させていただきたいということでありまして、お尋ねのような意見が出されていることも承知をしておりますので、そういった方に納得感が得られるようなご説明ができるかどうかということだというふうに思っております。これは行政を進める上で一定の仕掛けをつくることは当然必要でありますので、行政として決めた上で皆さんと整合性をとりながら進めていくということもありましょうし、一から皆さんの意見を聞いてやるという場合もありましょう。それは時間的な制約でありますとか補助金の活用でありますとか未成熟な情報を出すことによって、むやみな混乱を招くということもありますのでそれはその時その時の行政手法で議論がなされるということで思いまして、昨年度のそう言った経過についてそのこと自身私は悪いと思っているわけでは当然ございません。ただ町民の皆さんの意見を私が聞きながら考えたところでは、やはり若干納得感が得られない部分がありますのでその部分を検証するということを申し上げているつもりであります。すべての行政手法にいかがなものかということを申し上げているつもりではございません。
○下原議長 松本議員
◆10番(松本議員) 新図書館建設についてはどのように進めていったらいいのか。住民の意見が反映されるように、住民の中から公募をして検討委員会を立ち上げる考えはありますか。町長にお聞きいたします。
○下原議長 町長
◎白鳥町長 再検証を終了した後どういった形にするかということございますが、検証そのものについては現在のところ第三者的なことを考えるつもりはございません。庁内において冷静に慎重に今までのプロセスを議論をさせていただきますが、その上で今後の方向性がゴーサインが出るということであれば大いに皆さんで議論をしていただいて、どんな図書館を町に造るのか、これいわばシンボルというのはお金のかかるという意味のシンボルではなくて、シンボル的な意味合いの施設、なかなか現在公共施設を造るということはできない状況の中にあっての施設でございますので、皆さんの意見を聞きながら対応してまいりたい、その意味ではどういった委員会を作るとかどういった構成をするかということは、これからの課題でありますがそういったことを大いにさせていただきたいというふう思います。
○下原議長 松本議員
◆10番(松本議員) 1年前になりますが、信濃毎日新聞に「試み続々、図書館進化型総合展。討論で注目コーヒー店。書店併設型」というタイトルの記事が掲載されました。これだけ読んでいるとなんだかよくわからないんですが、「佐賀県の武雄市の図書館は従来のあるべき図書館像が通用しない時代の訪れを印象づけたTSUTAYAとコーヒーチェーンとのスターバックスとの書店を併設した図書館です。」ある大学の教授は本がある公共空間に人が集まることを実証したと評価していますが、来館者が1日平均約3.2倍になったのに、貸出数は約1.6倍に留まっていると報じられています。またツタヤのポイントカードを貸出しカードとして利用でき、情報漏えいにもつながり、これを図書館ということには違和感があります。このような状況にならないためにも、図書館のあり方は基本的に文教地区に建設すべきと考えますが、教育委員長はどのようにお考えを持っておりますか。所見を伺いたいと思います。
○下原議長 答弁を求めます。教育委員長
◎白鳥教育委員長 私の方からは図書館設置に係る基本的な考え方を中心に答弁させていただきます。既にご案内のとおりですけれども、図書館の定義等につきましては、図書館法等において住民が文化的で潤いのある生活を営むために公立図書館を設置して乳幼児から高齢者まで住民すべての自己教育に資する。そして住民が情報を入手し芸術や文化を鑑賞し、地域文化の創造に係わる場であるというふうに定義されております。また教育委員会が管理するとともに、図書館を設置し図書館サービスを実施することは地方公共団体の責務であるというふうにも述べられていることはご案内のとおりであります。午前中の武村議員さんへの町長答弁の中で、図書館は単に本を貸し出すだけの図書館ということは考えてはいない、今日的な図書館の機能を考えていきたいという答弁がございましたが、ここにある地域で実施した調査結果がございますので、ちょっと紹介させていただきます。本、雑誌の貸出、返却等につきまして地域内の数カ所の図書館にアンケートをとった調査をした結果のようですが、私もちょっと驚いたんですが、もう実際は半分を切っているようであります。つまり先ほどの町長答弁のようにいう本を貸し出すだけの機能というのは、もう半分以下になっているということであります。ではどういうことに使われているか。館内で資料を読んだり調べ物をしたり、また最近出てきているインターネットの利用でありますとか視聴覚資料の貸し借りでございますね。そして特筆すべきは、イベント、行事、講演会等を企画してそこへの参加が出ている。また色々なものを展示する、そしてその見学に来ていると。このように単に知識、情報を提供する場だけではなくて、これからの図書館は人と情報をつないだり、地域の人々が集う役割を持つようになっているかというふうに思っております。図書館はいま単なる学びの場から情報の共有と交流を進める場として発展、進化しつつあるのかなというふうに思っております。例えばですけれども、地域の文化人を呼んで講演会を開くであるとか、それから子ども向けのイベント、例えば人形劇を行う、また音楽の演奏会と朗読会を合わせて行う等々、より豊かな文化の創造の拠点になった。そのようなことが図書館に求められているかなということを思っております。そこで県の内外を問わず特色ある図書館を運営をしている公立図書館の実践を参考に、箕輪町にふさわしい図書館のあり方を探っていくことが必要ではないかというふうに考えております。以上であります。
○下原議長 松本議員
◆10番(松本議員) 大変にありがたい答弁をいただきましてありがとうございます。私たち福祉文教もこの秋の最初の頃なんですが、茅ヶ崎へ視察に行って参りました。それは教育長さんのお計らいで行ってまいりまして、初めは何も聞いていませんでしたのでソフト面ということだけで行きました。ソフト面と言われてもなんだかわからなくて委員長に聞きましたところ、行ってみなければわからないということで私たちは総勢で行ってきました。今教育委員長さんの答弁にもありましたように、非常に貸し出すのはもちろんなんですがそれだけに力をいれるのではなくて、いわゆるお子さんが本当に喜んぶ場、あるいは紙芝居もミュージカル風にしてやるとか、あるいはある劇団のOBですね、劇団四季のOBの皆さんを呼んでそうようなコンサート、ミュージカル風をやるとかそんなようなことをお話に聞いてまいりました。その中で館長さんは女性の方だったんですが、長野県にも非常に素晴らしいような図書館があるということで私たちが口に出して聞いたわけではないんですが、小布施の図書館あるいは伊那図書館というところの良い部分を説明をさせてもらって非常に長野県も図書館に対しては色々の優れたものがあるんだなと私も感じて帰って参りました。そんなことがありまして次にちょっと違う質問に入っていくわけですが、図書館と博物館との共通点があると私は思っております。図書館を利用する方は博物館があることで広域的な交流や情報の受信または発信の機能を付け加えることができます。図書館と博物館の複合施設で箕輪町の文化の向上を図るためにも図書館と博物館の複合施設が望ましいと思いますが、教育委員長はどう思いますでしょうか。所見を伺いたいと思います。
○下原議長 教育委員長
◎白鳥教育委員長 いわゆるハード面についてのお答えかと思いますけれども、私の方では基本的にはソフト面について考えていくのが教育委員会のまずやるべきことかなというと思っておりますので、歯止めについては教育委員会だけで解決できない問題が幾つかあることは町長答弁のとおりですので、町当局やまた有識者の方々の意見に沿った形でできるだけ本来の図書館のあり方が具現するような形でということを願っております。以上であります。
○下原議長 松本議員
◆10番(松本議員) 今ソフト面ということで、ハード面にはちょっとお答えがってことでそれもわかります。図書館と博物館の複合施設をというだけの構想ではどんなふうに思っていますでしょうか。
○下原議長 教育長
◎唐澤教育長 委員長が答えてそれ以上はありませんけども、確かに図書館と博物館と合体をしている図書館のような組織もございます。確かにお金があって非常に恵まれていればそういったことは素晴らしいことだと思います。ただ、先ほど来町長の方で答えているように財政の問題とかあるいは箕輪町全体の中で図書館をどういう立場でしていくとか、それからその上で箕輪の町民2万5,000の人口の中でどうした形にしていくかと色々考えたときに、やはりおのずとベストとはそういった形でいろんな複合が入ればベストかもしれませんが、規模とか大きさとか財政とかそういった面を考えてやっていくのでどちらがいいかと言ったらそれは一緒になった方が素晴らしいと私は思います。以上です。
○下原議長 松本議員
◆10番(松本議員) いま教育委員長がどちらかと言えばそうなった方がという答弁ですが、町長は今度はハード面になりますのでその辺はどのように考えておりますでしょうか。
○下原議長 町長
◎白鳥町長 図書館と博物館の融合と言いますか、複合というような施設についての所見でございますが、私とすればJAの箕輪町支所を中心とした場所を候補地とした選定経過、これを検証した上で他の場所については議論が必要だというふうに考えております。なお、図書館が人の集まる施設という意味合いで考えていくという意味ではやり集客力をつける、いわば仕掛けが必要であります。その仕掛けをご提案のような形がよいのか、中心市街地の活性化という中で図るのがよいのか、そういったことを議論をしていくということでありまして、図書館法の本来の目的は私も承知をしておりますが、それだけが公共施設運営の付加価値ではないものですから、いろんな形、先ほどの武雄の例が出ましたけれども、そういったことも一つの参考事例でもありますし、それ以外の幾つかの事例も私も承知をしておりますが、それらを踏まえて検討させていただきたいと思います。
○下原議長 松本議員
◆10番(松本議員) 新図書館建設は住民の長年の期待をしている課題でもあります。住民の意見が反映することを期待いたしまして次の質問に入りたいと思います。 前回の9月議会にも空き家対策に質問しましたが、最近テレビ、新聞等で報道されて深刻な問題になっております。総務省の調べでは昨年の10月時点の全国の空き家の数は820万戸で、5年前に比べて63万戸も増えて7軒から8軒のうち1軒が空き家になっております。当町でも今年の6月から7月にかけて空き家の実態調査を行いました。空き家は全部で90戸、移住可能が30戸、要修繕が34戸、住宅不可は16戸で、所有者がわかっている建物はあるが過半数所有者がわからないようです。隣の辰野町でも昨年9月に空き家調査を行い、536戸の空き家が明らかになりました。辰野町に比べるとはるかに数は少ないのですが、そのまま対策をとらないままにしておくと10数年で数倍に増えていく可能性があり、空き家対策が困難になります。当町も近隣地域に比べて現在は何割も空き家が少ないようですが、これからどのように空き家対策について考えていくかお聞かせをいただきたいと思います。
○下原議長 町長
◎白鳥町長 空き家対策についてのお尋ねでございます。前回の議会でご報告をさせていただいたところでございますが、私自身も町内を回ってみる中で空き家の多さに大変驚いたところでございます。今回の実態調査は連絡事務嘱託員及び区長さんや町会長さんによる調査、また一定の提起をした上での空き家調査でありまして、私の感想から言いますとその程度のレベルの数ではないというふうに実は思っております。そういった意味で基本政策集30の中にも「住みたい訪れたい町づくり」の主要テーマとして空き家対策を掲げたところでございます。空き家バンクでありますとか条例でありますとか、そういったことを踏まえながら空き家対策については人口増加ということもありますし、いろんな面で対応してまいりたいと考えております。
○下原議長 松本議員
◆10番(松本議員) 箕輪町の現在の人口は2万5,200人、人口推計では10年後には2万4,500人になると推定され、26年後の2040年には2万2,000人になると推定されています。今述べましたようにいろいろな理由があり人口が減っていますが、空き家が増える理由は世帯数で考えるとわかりやすいと言われています。50年ぐらい前は住宅の数よりも世帯数の方が少し多く、空き家率も数%にすぎなかったんですが、46年前ころから住宅の数が世帯数を上回るようになりました。その後も住宅の数が世帯数を上回って伸び、空き家の割合もどんどん増えてきました。このままでいくと15年後には住宅全体の4分の1が空き家になる試算とされております。町長は選挙の公約で空き家バンク制度をあげてきましたが、具体的な施策はどのように考えておりますか。お聞かせをください。
○下原議長 町長
◎白鳥町長 空き家対策の具体化でございます。今お尋ねのとおりの部分もございますが、あるいは人口は増えないけれども住宅が増えるというのがこのトレンドであります。いわば人口は増えないけれども世帯分離は進んでいく。住宅は新築家屋が作られていく。そこに古い家屋にはお父さんお母さんが住んでいる、おじいちゃんおばあちゃんが住んでいるという状況が続いているわけでありまして、空き家については増加傾向にあるのも事実であります。ただ空き家の場合はいわゆる避暑地等にあります住宅も含まれての空き家でございますので、単純に住宅空き家というふうには考えていただかなくてもよろしいかと思いますが、それにつけても相当数の空き家が増えておりまして、これの解決の一つとして空き家バンクという制度が各地域で行われてきております。実態調査が進んだ段階でございますので、今後の対策につきましては庁内の各課で検討した上で方針を出すというふうに考えておりますが、ときたま隣接の辰野町におきまして宅地建物取引業界の伊北不動産組合というのですが、ここと協定をいたしまして空き家バンクの円滑運用を進めているというようにお聞きをしております。同組合につきましては辰野町、箕輪町の会員が組合であるということもございますので、情報を共有しながら空き家バンク制度の検討を考えてまいりたいというふうに思っております。以上でございます。
○下原議長 松本議員
◆10番(松本議員) 辰野町の例も出ましたので私原稿用意してきて重なる部分もあるんですが、私なりのちょっと意見を述べたいと思います。最近新聞で「増える空き家 自治体苦慮の人口減などで対策課題の上伊那」と報道されました。近隣の地域でも空き家バンク制を設けて移住、定住促進を図ってきていますが、空き家の所有者は、市町村の市街地に定住している方が多く、短時間で様子を見に来られることで農機具や家財道具などもある理由から空き家バンク登録を見送る所有者が少なくありません。そこで伊那市では移住促進のため、登録物件を増やすため家財道具の排出や清掃や空き家の増改築修繕に補助金制度を設けております。また辰野町でも空き家バンク制度需要促進のために空き家の改修費費用などの補助金、辰野町定住サポートプランを新設をいたしました。このように空き家バンク制度だけでは困難が多いため、財政支援補助金制度を新設をするのが望ましいと思いますが、町長の見解をお伺いいたします。
○下原議長 町長
◎白鳥町長 空き家対策についてそういった議論がなされ、補助金等の措置がされている市町村があることも承知をしております。前提の議論として空き家というものは本来個人の所有のもの、個人の所有物件に対してどういう理由をもって補助制度をつくるかという問題であります。個人の物件に補助をするというのは基本的には例外と言っていいわけでありまして、どういった目的移住者を増やす、訪れたい人を増やす、人口増に繋げる、そういった目的で補助制度をすることが可能であるかどうかということを議論、研究をしてみる必要があるというふうに思います。合わせまして空き家の問題の前提として最初どうやって管理をするかという問題がやはりありまして、その空き家が町の、例えば安全ですとか風景、景観でありますとかそういったものにどういう影響を持っているか、そういった管理面を研究した上でその後空き家の活用という問題が出てまいります。したがいまして管理を考えた上でその後活用という方策の中でご指摘をいただきました助成制度をというようなことを議論をするんだというふうに思っております。いうような考え方だというふうに思いますが、例えば単に移住者を増すために、空き家バンクに登録するために補助制度を入れるということについては私としてはかなり慎重でありますが、そういったことでもしなければバンクが成立をしないということもお聞きもしておりますので、その点についてまず財政の影響もございますが、考えてみる必要があるというふうに思っております。
○下原議長 松本議員
◆10番(松本議員) 非常に難しい問題が出てきているのは確かだと思います。次に質問しますのは、いわゆる空き家対策条例のことでちょっとお質問をさせていただきたいんですが、これから増え続けようとする空き家対策に市町村で空き家の適正管理関連条例を適性する条例が見られています。条例の施行時期が4年ほど前のところでは環境、防犯、景観関連の条例で、空き家は空き家を扱うものが多くありましたが、2年ほど前からは勧告、命令、公表の特化型条例を定めている自治体が多く見られてきています。そのような中で七つの自治体では罰則を定めたり、条例の中で所有者に対する支援や助成を定め、飴とムチを準備する自治体もあります。このように空き家に関する条例も様々なんですが、一昨年の春ころ信濃毎日新聞で空き家、空き店舗などを活用している事例をテーマにした「生かす空き家」が連載されました。内容は民家を活用した学童クラブ、あるいは企業の社員研修に活用したり、空き店舗ではギャラリー、ライブハウス、古民家では演劇人の創作活動の拠点として活用していることを紹介をしております。全国でも355の自治体が空き家対策に関する条例を制定し、長野県では隣りの辰野町を含め七つの市町村が制定をしています。箕輪地におきましても地域の困りごとや課題の住民の声を聞きましても、空き家に対しての心配の声が上がってきています。京都の条例では空き家を
地域コミュニティの有効な資源として位置付け、その積極的な活用をうたっております。そのようなことを踏まえて空き家対策条例の制定の考えは町長にありますか。所見を伺いたいと思います。
○下原議長 町長
◎白鳥町長 空き家条例の制定についてのお尋ねでございます。私は基本政策集30の中にも空き家条例を制定をしますというふうに申し上げてございます。これは空き家を本来先ほど申し上げましたように、私有財産でありますので所有者の責任で解決すべき課題であります。したがいましてこういった条例の制定には本来慎重であるべきだというふうに思っておりますが、現状を管理面、活用面、様々な事情の中で私有財産の問題で本来所有者が責任をおって解決すべきと言ってもなかなかできない課題でありますので、条例化は必要だというふうに考えております。実は11月19日付けで国におきまして国交省、総務省の共感法律でありますが、空き家対策特別措置法というものが成立をいたしました。したがいまして国のこの特措法を受けまして、法を補完する条例制定が必要だというふうに変わってまいりました。当初は条例の中でそういったことを考えていきたいと思っておりましたが、特措法ができましたので特措法の中身は市町村が国の指針に即した空き家対策の計画を策定をするとか市町村協議会を設置をしますとか、市町村が空き家への立入調査が可能になるとか、市町村が空き家の活用対策を実施をするというような中身になっております。合わせまして特定空き家措置ということで倒壊の危険や著しく環境を損なうものについては、除却や修繕、伐採等の指導、助言、勧告、命令が可能ということをまた行政代執行法によります強制執行が可能ということも法に出ているようであります。したがいまして本来私が考えておりました条例制定の中身が法案化されましたので、これを踏まえながら町としてできるものをどんな点であるのか再吟味が必要になったという段階になったというふうに思っておりまして、条例制定は法律に基づくものが必要になりましたので、法律の守備範囲を詳細に検討した上で条例化を検討してまいりたいと考えております。
○下原議長 松本議員
◆10番(松本議員) 深刻な課題を抱えている空き家対策問題は解消のためには何かできるか、あるいは安心な町づくりに町民が一緒に考えてみる必要があることを訴えまして、私の質問をこれで終わりにさせていただきます。ありがとうございました。
○下原議長 これで10番 松本五郎議員の質問は終わりました。会議の途中でありますが、ここで暫時休憩といたしたいと思います。再開を午後2時50分といたします。以上です。 休憩 午後2時32分 再開 午後2時50分
○下原議長 休憩前に引き続き会議を再開いたします。次の質問者を指名をいたします。4番 大槻金吾議員
◆4番(大槻議員) それでは通告にしたがいまして質問をいたしますのでよろしくお願いいたします。まず町長におかれましては、今回大変厳しい選挙戦におきまして見事に勝利され、新しい箕輪町のリーダーとなられました。我が郷土、箕輪町発展のためにご尽力のほどよろしくお願いをいたします。私もこの町が大好きであります。町発展のために是々非々の立場ではありますが、協力すべきは協力をしてまいりますのでよろしくお願いいたします。 早速でありますが、町長は今回の選挙戦にあたり、「大好き、元気だ、箕輪」のキャッチフレーズのもとに力強い町をつくるための7つの約束を、また30の基本政策を発表し、「今後これからの政策を町民の皆様と一緒に果敢に実行することでこれまで以上に力強い箕輪町を創造してまいります。」とあります。本当に頼もしく、力強いものが感じられるわけであります。この中で2、3点お聞きをしたいと思います。 人口減少問題は今日、日本全国にわたる大変深刻な問題となっております。今年日本創成会議の発表では、将来日本で900の市町村が消滅するであろうと報じられました。大変ショックな発表でありました。長野県下公立の小学校の児童数も年々減ってきております。平成元年には約16万7,000人であったのが平成26年では11万4,000人であり、実に5万3,000人も少なくなっております。県内の公立中学校でも平成元年で9万7,000人、平成26年では5万9,000人、中学校でも3万8,000人も減っております。箕輪町においてもこれは平成7年でございますが、小学校児童約1,600人、平成26年度は1,500人、中学校においても平成7年度は900人、平成26年度は700人となっております。将来を担う児童数が減り、少子化は歴然としてあるわけであります。町全体や各分野の活性化にまで亘る大きな課題であり、難問であります。人口減少に対するためみのわ未来委員会をつくり、対策を立てるとあります。前段唐澤議員への答弁で「若者の定着、出産・子育て・仕事、家庭両立、移住交流の活発化など幅広く議論、提案し、効果的な対策を実施していることをお応えをいただきました。そのとおりと私も思います。これらの人口対策はそれぞれの議員さんにお答えをいただいておりますが、さらなる人口減少対策としては武村議員さんのご指摘にもありましたように、企業誘致は人口問題対策として大いに有効と考えます。町の相談員さんも月に40件以上の訪問、相談を行っているとのことであります。誠に手ごわい内容を想像するわけでありますが、しっかり誘致を実現させていただきたいと思うのであります。また力強い町づくりも中小企業活性化や応援対策も重要であります。さらに中心市街地の活性化にも力を入れるべきと考えます。郊外大型店の進出が大きな要因とはなっておりますが、中心市街地、商店の皆さんのこれは重要な問題でありますが跡取りがいない。このことも大きな要素であります。旧153号線の商店街、また祭りなどを企画実行し、活発であった駅前通り、多くの人でにぎわった七夕通り、懐かしく思い出されるところであります。複合型図書館造り、少し反れますが、私は図書館建設という名目ではなく、何かもう少し違った名目にしたらどうかと考えるわけですが、図書館そのものは硬い字でございます。図書館という字も四角でございます。総合型サービス何とかパークというような、こんなような名目にしたらどうかとちょっと思うところがあります。このような教育委員長さんも先ほど素晴らしいお答えをいただきました。そのような図書館造りも含めた特色ある町づくり、町ブランド力も内側からしっかり見つめ作り上げていく。県内には小布施町のような立派な町づくりの模範もあります。力強い町づくりは人口減少に歯止めをかけていると考えます。このことに関して町長の所見をお伺いするものでございます。
○下原議長 答弁を求めます。町長
◎白鳥町長 町づくりの基本方針について議員さんからお話をいただきました。活力あるふるさと箕輪町をつくりますという中で、幾つかそんなことを申し上げてまいりました。個性的な、魅力的な町づくりを進めていくにはやはりブランド力を上げてのことを、それと喫緊の課題であります少子化対策等々に挑戦をするということが大変重要だということを申し上げてきたつもりでございます。自治体は競って人口減対策を今実施をしております。これは国が重い腰を上げた、また地方創生そういった議論の中で起きることもありますし、日本創成会議が出された結果報告が余りに衝撃的であったということもあるんだと思いますが、それを踏まえますと今できることをどういった仕組みで実施をしていくか。本当に喫緊の課題と言いますか、危機感を持って実施をするということが必要だというふうに思っております。町民の皆さんは我が箕輪町を大変暮らしやすい、安定した町であるという評価をしていただいておりますが、しかし将来に保障があるわけではございません。箕輪町を外から知ってもらう取り組みを含めて、新たな仕掛け、仕組みそういったものを考えていくのがみのわ未来委員会と申し上げましたけれども、非常に狭い意味の少子化対策を議論するということではなくてどちらかというと次の振興計画に載せるべき課題をその中で議論がされていくんだというふうに思う部分もございます。あらゆる施策を総動員をして、横の連携もとっていくという内容で実証させていただきたいというふうに思っております。各課が横断的に事業をするというのはなかなか庁内では慣れがないわけでありますが、一定の課題というのはその課だけで実施ができるものもほとんどございません。横の連携をとりながら事業を進める、それがみのわ未来委員会の具体的な内容にもなりましょうし、少子化対策や力強い箕輪町をつくっていこう、方向性を決めていくというふうに考えております。以上でございます。
○下原議長 大槻議員
◆4番(大槻議員) みのわ未来委員会という名前も結構でございます。ぜひそのことを基本にしてですね、箕輪町の人口増につながるような対策をどんどんと進めていってほしいと思うところでございます。 医療費の無料化や保育料と子育て経費の軽減策を検討してまいるとあります。どこかで保育料が高いので近隣の町村へ出たいというような話も私は伺いました。若者が町へ定住する町は子育てがしやすい、学校教育が優れている、医療関係も充実している、お年寄りにもやさしく、安心、安全の町であることと考えます。特にこの中でうたってある保育料の軽減は最優先すべき問題であると考えます。当然これは財政的な問題もついて回るわけですがどのような町長は具体策をお考えか、このことについてお聞きをいたします。
○下原議長 町長
◎白鳥町長 町部局と教育委員会それぞれの守備範囲がありますので、どちらにおいた方が効果的かという問題もあると思いますし、そもそも長部局、役場の中に置くことの方がいいのか別途違った形で委託をした方がいいのか、それらを踏まえて検討しなければいけないことだというふうに思います。どちらのセクションでやった方がいいのか、これについては教育委員会とも相談をさせていただいて組織として措置するものなのか、そうではなくて任意的なものの方がよいのか、それも検討の俎上にのせてみたいというに思います。
○下原議長 荻原議員
◆9番(荻原議員) わかりました。やはりそういう体制というのは大変いいものですので、特にその具体的な位置付けだとか支援体制に向けての戦略ということで、それがまた人口の歯止めにつながればということで期待をしたいなというふうに思っております。 それでは次の質問ですけれども、女性の力が最大限発揮できる環境整備ということでお尋ねしたいんですが、基本施策の四つ目に明日の町づくりを担う地域人材育成としまして、男女共同参画社会を実現するために調整や地域づくりにおきまして女性の力が発揮できる環境整備に努めることがうたわれております。男女共同参画社会基本法が公布施行されまして早15年になります。当町も23年9月に待望の箕輪町男女共同参画推進条例が制定されまして、男女共同参画社会を形成するための取り組みが進められていますが、推進についてはまだ多くの課題がありましてさらに多くの町民の理解を深めるための手段としまして情報提供が必要だなというふうに考えております。女性の力が最大限発揮できる環境整備の施策は私共女性にとりまして大いに期待される施策です。地域や企業での女性の活躍をどのような形で促進されていかれるのでしょうか。町長の考えをお尋ねいたします。
○下原議長 町長
◎白鳥町長 女性の力が最大に発揮できる環境整備ということでございます。基本政策の中で若干の言葉遣いが荒かったというふうに私は実は思っておるんですが、行政が実際に推進ができること、また行政ではなくて各企業や団体が自らの問題として実施をするに当たってそれの促進策を行政として支援をするというようなことが両者が相まって初めて女性の力が最大限に発揮できる環境になるんだというふうに思います。女性を取り巻く環境は非正規雇用でありますとか介護、また出産後の職場復帰、子育てと仕事の両立等大変大きな課題がございます。お尋ねのように箕輪町におきましては男女共同参画につきまして条例化また基本計画を策定して事業が進められているわけでありますが、何といいましても意識の啓発が進んでいるかどうかというような問題が非常に大きな問題であります。私は思っているところなんですが地域づくりに女性の参画がぜひとも必要であります。これはなぜかと言いますと男性に比べて女性の方が日常というものを知っているということなんです。女性の役割でよく健康とか食文化というようなものは期待ができるし、してもらわなければいけないということを申し上げますし長野県の健康長寿というのはまさに女性が作ったものであるわけでありまして、そういったことを考えるときに女性の力を認め、固定観念で女性にはできないとか女性にはこの守備範囲しかというようなことをしないような啓発と言うんですか、そういったものをやってまいりたいというふうに思っております。男性も私などもいかがなのかと思いますが、男性も家事や育児、介護に積極的に参加をして女性が仕事と家庭が両立できるような仕掛け、意識の啓発、これは今までもしてまいりましたけれどもこれまで以上に進めてまいりたいというふうに思いますし、企業側に対しても男女共に子育てをする、そういった啓発を推進をしてまいりたいというふうに思います。私はよく申し上げますが女子のジャンプがオリンピック種目に昨年なりました。実は男性に遅れること9年でオリンピック種目になったんですが、女子はできない、ジャンプはできないという固定観念の中でこういったことが起きたというふうに考えております。確かに女子がジャンプをやるというようなことを考えてもいなかった時代から見ますと、本当に驚くべきことでありますが、この固定観念が男女共同参画を遅らせているわけでありますので、それを払拭するような啓発をですね実施をしてまいりたいと考えております。
○下原議長 荻原議員
◆9番(荻原議員) 県の方でも「幸せ信州創造プラン」ということで長野県の総合5カ年計画の中で女性の雇用と社会参加促進というものがうたわれておりまして、男性の方々も先ほど町長がおっしゃっていましたが、家事だとか育児、介護等に主体的に参画するということで女性が仕事と家庭の両立ができる環境づくりに積極的に協力することが強調されております。政府も日本再生戦略といたしまして、女性の社会参加が日本再生のカギであると言われ、2020年までに指導的地位に女性が占める割合が少なくとも30%というような目標が示されております。当町では国を先取りいたしまして第4次振興計画の審議会等に占める割合は26年度の達成目標30%が示されておりましたけれども、残念ながら現在23.5%というふうに止まっておりまして目標に達成することができておりません。こうした現状をどのように捉えているのか今後どのようにまた進めていくのかということで町長にお尋ねいたします。
○下原議長 町長
◎白鳥町長 審議会等に占める女性の割合をどのように増やしてくかということでございますが、達成目標が平成26年度30%、ご指摘のとおりでございます。現状につきましては平成24年度で19.9%、平成25年度で22.0%、平成26年度で23.5%で女性委員の比率は上がってきているもののなかなか急ピッチという状況にはございません。しかしながら数値目標を達成されていない要因を分析をしてみますと、町の公的な審議会これ農業委員会とか防災協議会等でなかなか審議会の委員の受け手がないというのもこれまた事実のようでございます。教育委員会とか保育関連の審議会等では30%から50%の審議会も出てきております。従いまして委員会や審議会の内容によりまして大きな隔たりがある差があるというふうに思っておりますが、住民の皆さんの理解をいただきながら事業が30%を超えるようにですね女性の比率を上げていきたいというふうに考えております。これ私職員と話をしたときにそんなの受け付けるからいけないんだというように申し上げましたけども、事務方から上がってきた具体的な委員会名簿を見て率が上がって達成していなかったら受け付けないというくらいの強い調子でしないとこれは実は上がっていきません。それと地域の中で当て職というものも非常に多いもんですから、区や常会の役員の中に女性を入れ込んでもらうそういった形にしていかないと実は市町村のおける審議会というのは女性率が上がらないんです。これ国や県の委員会とちょっと性格が違う部分がありますので、ぜひ地域レベル、区レベルの中で女性の活用を改めて考えていただくことが重要ではないかというふうに思っております。
○下原議長 荻原議員
◆9番(荻原議員) 女性の受け手もなかなか難しいところが多々あると思いますけれども、箕輪町の女性がとても優秀な方たちが大勢おります。ですのでやはりそういうところでいろんな場面での活躍の方たちを是非お声をおかけしまして目標値に早く達することができればありがたいなというふうに思うところでございます。やはり箕輪町の先進的な地域というものねこれはやはり大事にしていかなくてはいけないんじゃないかというふうに思いますので、切に環境整備の充実ということで期待をしたいと思います。 それでは四つ目の質問でございます。高齢者や生活弱者が住みなれた地域で安心して暮らせるために福祉サービスの充実、医療等などとの連携を含みまして地域資材を活用し、地域包括ケア体制を構築することがうたわれております。高齢化率の推移は年々増加し、町内の高齢化率は65歳以上2014年9月に26.5%、2025年29%と上昇していきます。今後予定される介護保険改正内容でも要支援1、2のうち訪問介護、通所介護を市町村独自の支援体制へ移行されるということになりまして、地域ケアの体制の構築に向けてということで2025年に向けまして箕輪町でやはりこういうことについてきちっとしていかなくてはいけないということでなんですけれども、箕輪町のステップはどのように捉えているのか、また考えていられるのかということを町長にお尋ねいたします。
○下原議長 町長
◎白鳥町長 高齢者や生活弱者の地域包括ケアというような体制の構築をどうするかということでございますが、高齢者の数がピークを迎える2040年までを中長期的に展望して対応することが必要だというふうに考えております。団塊の世代が75歳以上に達する2025年を目途ということでございますが、高齢者が住みなれた地域で自分らしい暮らしを続けることができるように、地域資源であります医療でありますとか介護でありますとか介護予防、生活支援そしてまた住宅、住まいこれが適切に提供される新しい仕組みづくりが必要でございます。町では地域住民が支え合う体制づくりを進めるためにこれらの地域づくりを考える講演会や学習会を積極的に開催をしているわけでありますが、住民の皆さんからご理解をいただいて支え合うまちづくりそういったことを考えていく中で、地域包括ケアシステムを構築してまいりたいと考えております。
○下原議長 荻原議員
◆9番(荻原議員) 高齢者増加の中、地域包括ケアシステムの構築を進める上で各種ボランティアや民生委員の連携も必要不可欠と思います。今後地域の協力や支え合いがますます重要視されるというふうに思われます。今回箕輪町社会福祉協議会で生活介護支援サポーター養成講座が開講されておりまして、私も地域の助け合い活動を支える一人としてお役に立つことができればと願いまして受講生の一人として今受講中でございます。要請講座等の取り組みや位置付けに感謝するわけですけれども、この受講を通して地域や民間の力を活用した生活支援の見守り体制、この輪をやはり広げていくということが大変これから必要になってくるのかなというふうに思います。第一ステップとしましてやはりこのような生活支援の見守り、体制の充実というものが多くの層の方々を対象にしたサポーター講座ですね現在やっているもの、もともと広めていく必要があるのではないかなというふうにすごく感じるところがありますけれども、それについて町長の考えをお聞かせください。
○下原議長 町長
◎白鳥町長 お尋ねの生活介護支援サポーター養成講座でございます。本年度からということでございますが、町の社会福祉協議会への委託により行ってる事業でございます。福祉サービスではカバーしきれない高齢者の皆さんの生活上の困り事といったものをサポート、要請によってご支援をしていきたいという性格のものでございます。議員さんがそういった講座に参加をしていただいてることを敬服をするところでございますが、支援をする、支援を必要とする高齢者の皆さんを地域で支えるこれがまず一番重要なことでございますので、そういった体制整備を整えていきたいというふうに考えております。民生委員でありますとかボランティアの皆さんのご協力によりましてサポーター養成講座はその一つでありますが、様々な手法を使いながら地域で支え合う体制づくりを進めてまいりたいと考えております。今回のサポーター講座には50名ほどの方が参加をしていただいているということでございます。こういった皆さんの熱意がいろんな形でシステム化することが必要だというふうに思います。またこういった講座ができるだけ回数を重ねていくということも必要だというふうに思います。これ経費の問題もございますので予算の中で議論がされていくわけでございますが、現状どんな形の養成講座が行われて効果というものがどんなところに発揮できるのかも協議をしながら次の段階に入ってまいりたいと考えております。
○下原議長 荻原議員
◆9番(荻原議員) ただ今町長もおっしゃっていましたけれども、やはり地域の力というのがこれからとても大事になっていくのではないかなというふうに思います。お互いに助け合う互助の精神ですね、これの取り組みの支援の広がりというものをしっかり持っていればそういう人たちを大勢構築していくということが我が箕輪町にとりましていい方向に進んでくるのかなというふうに思いますので、ぜひ前向きな答弁をいただきましたのでそのようなことで受け止めていただければ大変ありがたいというふうに思います。やはり高齢者や生活弱者の方たちが住みなれた地域で自分らしく元気に暮らせるということですよね。その介護予防のさらなる取り組みの強化、それと地域包括システムの構築を願うところでございます。 それでは次の質問に移ります。障がい者を理解し障がい者を応援する社会をつくるために相談支援体制の充実を図るとともに、活動や居住、就労の場所の確保をつとめることがうたわれておりまして、町内では障がい者の就労施設と相談施設事業所の併設がされておりますが3カ所を位置付けられておりますが、町ではどのような体制で支援し、また充実されているのかということについてお尋ねいたします。
○下原議長 町長
◎白鳥町長 障がい者の相談支援事業所についてでございます。平成25年4月に障がい者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律であります。障がい者総合支援法が施行され、町では障がい福祉サービス事業者の協力を得てサービスを提供してるところでてございます。法律では平成27年3月末までにサービス利用者全員に支援方針や利用するサービスが記載をされたサービス利用計画を相談支援専門員が作成することが義務づけられております。現在町内では昨年に1カ所、本年は2カ所の相談支援事業所が開所をして計画を策定しているところでございます。障がいのある方がさらに安心して暮らせるように町内外の相談支援事業者や上伊那の圏域であります障がい者総合支援センターと連携を図りながら障がい者がまたその家族が安心して暮らせる体制づくりを進めてまいりたいと考えております。
○下原議長 荻原議員
◆9番(荻原議員) 前向きの答弁をいただきました。障がい者の就労につきましては既存の就労施設を含めて国だとか県では農業と福祉の連携で、障がい者就労の支援を創出する動きもあります。町としましてこれらについてどのような働きかけを今後していくのか、町長の所見をお尋ねするところでございます。
○下原議長 町長
◎白鳥町長 障がい者の就労先としての農業でありますとかその他の産業、それを就労の場として活用することは非常に重要であります。この点について農業というような話もございましたが、医療分野、福祉分野を連携をしたり食品分野、農業分野と連携をするという取り組みが現在盛んになってきております。全国的には農業生産法人が障がい者を施設外就労として受け入れ、例えばトマトの収穫ですとか出荷調整でありますとかそういった作業に当たっている例もございます。こういった場合には農園の側で障がい者の際により適した機械や品種を導入するとか開発をするとかそういったことが必要になる場合もございます。健康目的や生きがい目的で農作業を活用するというような例もございます。県におきましてはこの4月に産業労働部の中に雇用就業支援担当部長というものをおきまして、例えば農業と福祉の連携ということを考えているセクションができたわけでございますが、町といたしましてもそういった県の取り組みや地域における先進的に取り組みを情報収集をしてまいりまして、町の現状に合わせた取り組みを深めてまいりたいというふうに思いますし、やはり障がい者の皆さんの活躍する場は現状だけではなかなか難しいものがございます。他の産業に支援をしていただくそんな場に障がい者が入っていくそういう社会になりたいというふうに思いますし、そういったシステムを検討してまいりたいと考えております。
○下原議長 荻原議員
◆9番(荻原議員) 障がい者を理解し障がい者を応援する社会をつくるために、確実な相談支援体制の充実と就労の場の確保に期待をしております。 それでは次の質問でございますが、先に認知症の行方不明の方の捜索の訓練ということで質問したいと思います。認知症の方が行方不明になった際、早期対応により保護ができるよう地域住民と関係機関が協力して、早期発見につとめることを目的にスマイルサポート推進委員会と箕輪町社会福祉協議会で去る10月18日に町内で初めて認知症行方不明捜索訓練、これは小学校5地区で認知症役に扮した徘回者を発見するという訓練、これが実施されました。私もう放送が流れると同時に認知症サポーターとしまして捜索訓練に協力するために地域の周辺を捜索しましたが、発見することができないまま時間が過ぎ去りました。訓練後の新聞報道によりますと防災無線やメールサービスで身長や服装の特徴を流し、一致する人への声かけや情報提供を求めた結果、1時間半の訓練で25件ほどの情報が寄せられ、最終的に無事全員が保護されたとのことで実りある訓練の一助になったのではと察するところでございます。そこで今回初めて訓練を通して反省点や改善点が話し合われると思いますけれども、その現状をお聞かせください。
○下原議長 町長
◎白鳥町長 認知症の行方不明者に対する捜索訓練についてのお尋ねでございます。今回の訓練は初めて実施をした訓練でございました。早期発見の訓練と合わせまして、何が問題か課題を探すための訓練ということでもございました。反省点や改善点ということでございますが、認知症の方への接し方がわからないというような事例もありました。今後周知方法を検討してまいります。また認知症役の方への声かけ、役場への通報等何件かありまして、認知症について関心を持っていただくということができたということでは一定の成果があったというふうに考えております。今回の訓練や行方不明者の捜索を実施した中で、捜索時の組織としての流れを見直すきっかけとなったということでございまして、現在危機管理部門を中心に捜索の流れを見直しましてフローチャートを策定をしているところでございます。今後も関係機関との情報伝達の確認作業を徹底してまいりたいと考えております。以上でございます。
○下原議長 荻原議員
◆9番(荻原議員) 今回初めてそうした訓練というのを1回やりましたけれども、今後もこれは続けていかれるのでしょうか。
○下原議長 町長
◎白鳥町長 今回の場合町だけではなくて先ほどご指摘ありましたように社会福祉協議会やスマイルサポート推進協議会との共催と言いますか三者が実施主体になったものでございますので、現在今回の経過を踏まえまして三者に議論をし、必要があればまたできればそういった訓練を続けてまいりたいと考えております。
○下原議長 荻原議員
◆9番(荻原議員) 今回は初めてということもありまして平日位置付けられましたけれどもやはり土日とかその休みのときですよね、それを利用しまして子どもも一緒になってそういう訓練に参加させるというような計画をぜひ位置付けていただきたいというふうに要望したいと思います。それと同時に先般行方不明者の捜索も行われました。その際に訓練の成果が十分発揮できたのかどうかということ、また住民への周知度は万全だったのかというようなことについて合わせてお尋ねいたします。
○下原議長 町長
◎白鳥町長 先日の行方不明者の捜索に訓練の成果が発揮できたかということでございますが、関係部署が集まり速やかに対策本部が立ち上げられたという意味におきましては、訓練の成果が出たというふうに考えております。また今回の捜索では認知症の見守り団体でありますスマイルの団体等が広範囲に協力をしていただくことができました。そういったことでは訓練の成果というふうに考えております。緊急時の訓練、緊急時におきましてはなかなか訓練のようにはいかない部分もありますけれども、訓練を積み重ねる中で実際の対応が向上できるように考えてまいりたいというように思いますし、住民の皆さんに対する周知度を上げるという意味では社協だよりを全戸に配付をさせていただきましたし、それぞれ訓練を行うことで今回の訓練を行うことで周知も進んでくると思いますので実際の行動がそういった内容になるようにまた周知なり訓練を進めてまいりたいと考えております。
○下原議長 荻原議員
◆9番(荻原議員) ぜひそのように取り組みをよろしくお願いしたいと思います。それでは今後の備えや取り組みということにつきましてですが、26年4月1日のデータによりますと介護認定者のうち607人が認知症状である。なおかつこれ町内ですよ。介護認定を受けていない方々が把握できませんのでさらにその人数が増えているというふうに判断されます。また認知症は家族はもとより地域の方々の理解も必要と考えますが、現状ではまだまだ認知症の把握というのは不十分な面があるのではないかと思われます。そこで今後の備えや取組みにつきましてどのように今後町ではしていくのかということについてお尋ねいたします。
○下原議長 町長
◎白鳥町長 今後備えと言いますか取り組みということでございますが、認知症に対する支援体制幾つかございます。毎年認知症の講演会を開催をして大勢の皆さんに聴講いただいておりまして、認知症に関する啓発に努めているところでございますが、認知症の困難な点は認知症患者を持たないそういった家族にならないと、認知症のことはわからないということなんです。私も実はそういった経験がないもんですから、経験が申し上げられませんが、常に言われてるのがその中身でございまして、認知症の方を見守るには地域の皆さんのご理解とご協力が何より必要でございますので、より多くの皆さんに現在行われております認知症サポーター養成講座ですか、そういったものを受けていただくということに働きかけてまいりたいというふうに思います。何より認知症に対する理解者を拡大をしていくということが必要だというふうに考えております。
○下原議長 荻原議員
◆9番(荻原議員) 特に今町長がおっしゃったとおりですのでそのような仕組みづくりをぜひお願いしたいと思います。やはりその地域の見守りというのが重要視されてきますので、住民一人一人が認知症に対して理解、予防の努力に努めるということ、それから日ごろから地域の助け合い、これ互助の精神ですけれどもそういうことでやはり地域の助け合いの輪を今後さらに広めていくことが必要だなというになっております。 それでは最後に図書館建設についてでございますけれども、これについては前段で多くの議員が質問されておりますので、私の重複は避けさせていただきますけれども、大方の目途ということでもってできるだけ早い時期にということで町長おっしゃっておりましたけれども、その早い時期というのはいつ頃を指すのか。そのことについてお尋ねしたいところでございます。
○下原議長 町長
◎白鳥町長 図書館建設に向けた時期の問題でございます。現在検証作業をこれから始めようとする段階でありまして、次のステップについての答えは差し控えさせていただきますが、町民の期待が非常にある施設だということもありますし、実は財政上の課題も非常に大きな時期でもございます。そういった点を踏まえて議論をさせていただきますので、直ちにということは実は申し上げられません。しかし検証作業の中身によってこれは進めてまいる所存でございまして、いずれかの段階その検証作業そのものをそんなに長く開けるつもりはございませんのでその中から時期が明確になってくるというふうに考えております。
○下原議長 よろしいですか。荻原議員
◆9番(荻原議員) 今ご答弁のとおりで結構でございますけれども、やはりこれアンケートの結果も先ほど前段で申し上げておりましたけれども、この統計もやはり大事にしてもらいたいということ。それから手順の方につきましても早目にということですけれども、やはりそこら辺で多くの町民が期待をしているということもお忘れなくやっていただければ大変ありがたいなというに思います。以上で質問終わります。
○下原議長 これで9番 荻原かほり議員の質問は終わりました。 お諮りをいたします。本日の会議はこれで延会としたいと思います。これにご異議ございませんでしょうか。(「異議なし。」の声あり)
○下原議長 ご異議ありませんのでそのように決定をいたしました。本日の会議はこれにて延会といたします。大変ご苦労さまでございました。
◎小嶋事務局長 ご起立をお願いいたします。(一同起立)ご苦労さまでした。(一同「ご苦労さまでした。」) 午後4時40分 延会...